奈良県天理市の山あいにある本山での盂蘭盆会法要に参加。 修験道ゆかりの道、パワースポットの滝、 美しい苔、そして急遽の法要お手伝いまで、一日の体験を綴ります。

はじめに
先日、奈良県天理市の山あいにあるお寺の本山で行われた「盂蘭盆会法要」に参加しました。
普段は大阪市内の本部で仕事上お世話になっている宗派ですが、この日は本山まで足を運び、修験道ゆかりの道を歩き、法要に特別参加するという忘れられない一日となりました。


修験道のルートを行く
本堂へ向かう道は、かつて修験道の行者が歩いたルート。自然の岩肌に仏像が彫りこまれていたり、パワースポットの滝を抜けたりと、信仰と自然が一体となった道です。
駐車場から本堂までは、コンクリート舗装ながらもガタガタで急な坂を約分登ります。今回は到着と同時に土砂降りの豪雨に見舞われ、分待機ののち、雨に濡れた滑りやすい坂道を慎重に登りました。



苔の広場と庫裏でのひととき
ようやく辿り着いた本堂には、まるで絨毯のように広がる美しい緑の苔の広場があり、その静けさに心が癒やされます。庫裏では温かいカレーライスをいただき、汗と雨で濡れた服を着替えて一息つきました。
普段は後ろからお経を聞く立場ですが、この日はご僧侶のお一人がケガで山に上がれないため、ご住職の真横でお手伝いをさせていただきました。
お顔を拝しながら見ると、その真剣なまなざし、しっかりと響く声、そしてお顔を紅潮させながら全身でお勤めされる様子が、はっきりと伝わってきました。これまで何度も耳にしてきたお経が、この日はまったく違う重みを持って胸に響きました。

おわりに
修験道の歴史が息づく山道を登り、自然と文化が融合した本山での盂蘭盆会法要。急な依頼でお手伝いするという思わぬ役目もあり、そして間近で見たご住職の真剣な姿すべてが心に深く残る一日になりました。これからも、このご縁を大切にしていきたいと思います。